沖縄紀行と案内・11

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沖縄紀行(11)本部 「国営沖縄記念公園」




写真:海洋博公園への正面ゲート



巨大な国営沖縄記念公園内の、巨大な「美ら海水族館」に、巨大な水槽で、巨大な「ジンベイザメ」が泳ぐ・・、


国道は本部町中心部へと向かう。 
入江になっている渡久地港を横切る本部大橋を渡りと間もなく標識に従って左折すると海岸線に沿って緑の園地が大きく広がる。 
目的地の「海洋博公園」である。 

公園のグリーン地帯になってからは、車をソロリソロリと進ませる。克って、息子が新婚旅行でこの地を数年前に訪れていているが、聞くところ様子も変わってしまったらしく水族館はどの辺りか、駐車場はどこらへんか覚えていないと言う。
しかたなし車をそのまま前進させるとサッパリした広場が見えてきたので寄せてみた。
案の定、其処は正面玄関らしく、すぐ横に立派な駐車場も空いたスペースを持ちながら存在していた。そこは公園のほぼ中央に位置する中央ゲートで、広々とした石畳のスペースには花で着飾ったイカとヤドカリ(カニ・・?)の巨大なモニュメントが出迎えてくれた。

こちらの公園は入場無料であるが公園内の各施設に入るときには、それなりの入場料がかかる様である。
息子家族は、孫を乗せたベビーカーでゆったりした坂道を降り、我らは広ーい階段を下りてゆく。 
途中でオッチャン連が「園内を自由に乗れる乗物券だよ・・、」といって我等4人分の乗車券を渡してくれた。
園内は徒歩では無理な様な、広大な広さをもつ、従って、園内遊覧用バスが巡回しているのである。
因みに、乗降自由券は1枚200円であった。

公園中央センターエリアには円形の巨大な噴水が水を勢い良く吐き出していた。 
ノズルからは噴水の高さ7メートルまで上がり、それをとりまく大小のノズルからはアーチ状、きり状、あるいはガラス棒のような噴水が見られる、孫たちは大喜びであった。
丁度、園内遊覧の電気自動車がやってきたので、例の券を見せて全員貸切で乗り込んだ、ガイドつきの車はなかなかの乗り心地であった。


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国営沖縄記念公園は昭和50年に開催された「沖縄国際海洋博覧会」を記念して、昭和51年8月に博覧会跡地に設置された国営公園である。
「沖縄国際海洋博覧会」、通称「沖縄海洋博」は、1975年7月19日から1976年1月18日の半年間にわたって世界初の「海洋」や「海」そのものをテーマとした海洋博で、沖縄が日本本土への復帰した記念として、又同時に沖縄の復興と経済振興の促進を目的としていた。

日本政府や沖縄県をはじめ外国政府35、国際機関3、民間企業7グループが出展し、入場者は約348万人を記録したという。会場のメインとなったのは未来の海上都市をテーマにした「アクアポリス」というもので、本部半島を望んで浮かぶ白亜の建造物は、長蛇の列ができる程の人気を博したという。
その会場中では「沖縄館」や県内初の水族館、会場内を走る電気自動車が人気を呼び、又、アクアポリス下の海中に作られた海洋牧場も未来型の漁業として注目を集めたという。

我等は今、その電気自動車に乗って生まれ変わった「海洋博公園」を見物しているのである。
広大な公園は西側の海に面して南北へ「く」のように細長く延びていて、広さは約77ha(広大さの比較は東京ドーム17個分に相当する)ある。
公園は主に三つのエリアに分かれていて、南側が「花と緑のエリア」といい、一年を通じて花が観れるよう世界的な規模の温室を設け、ランや熱帯果樹・花木等熱帯性の植物が植生する「熱帯ドリームセンター」や亜熱帯都市緑化植物園などがある。

海に面した部分を「海のエリア」といい、公園内でも最も人気の有るメイン地区で目玉のジンベエザメ、マンタなど大型のサメ・エイ類を飼育している世界最大級の「沖縄美ら海水族館」があり、マナティーがいるマナティー館、ウミガメの産卵から成長まで観察できるウミガメ館、イルカの能力や人工尾びれのイルカを観察できる「イルカラグーン」、そして白砂を敷きつめた人工ビーチで日本の水浴場八十八選に認定された「エメラルドビーチ」(4月から10月末)などがある。
海辺には木製の「海岸遊歩道」があり、沖縄のコバルトブルーの海や島々を眺められる。

そして北部が「歴史、文化エリア」で、総合案内所の有る中央ゲートをはじめ、噴水広場を含む東南アジア諸国の「海洋文化館」や琉球列島古来からの民家群及び民家庭園を再現した「おきなわ郷土村」、沖縄の植物のうち代表的な種類を展示植栽した「おもろ植物園」等がある。
又、広大な公園のゲートは南端の南ゲート、北ゲートと我等が駐車している中央ゲートがあり、駐車場は概ね中央ゲート付近に6箇所程度ある。


我等は電気自動車で遊覧した後、水族館とイルカラグーンの位置で降りて、先ず、孫のためにもイルカを見物することにした。
大小円形の水槽が3個あって、数頭のイルカが泳ぎまわっている。
11時過ぎからはイルカのショーもあり、イルカについての解説、浅瀬プール(深さ50cm)でのイルカとふれあいながらの解説、トレーナーのえさやり体験そして輪跳びの跳躍や曲芸で我等を楽しませてくれた。聞く所、イルカラグーンにいる尾びれが壊死(えし)して泳げなくなった「フジ」というイルカが人工尾びれを装着、再びジャンプが出来るようになったという。
このことはNHKの「にんげんドキュメント」で2005年2月に「ヒレをもらったイルカ」として放送されたようでもある。
尚、イルカラグーンの近くには、「オキちゃん劇場」や「イルカスタジオ」などもあり、イルカの能力などを実演するとともに科学的に解説などもしているようである。

ショーが終了後、我等はすぐ隣に有る「美ら海水族館」へ向かった。
割安の入場券をこちらへ来る途中既に購入していたので、そのまま入場した。
各種の水槽で各種の魚類やサンゴや深海魚、珍しい魚やカニなども見ることもでき楽しめる。これらを見物した後、劇場風の空間に出た、この水族館のメーンエリアで正面には映画館の大型スクリーンのような巨大水槽があり、そこで魚たちは悠々と泳ぎまわっている。
この水槽は世界最大のアクリルパネルで高さ8m、幅22m、厚さ60cmを使用した「黒潮の海」と命名している。 そこには7mを越すジンベイザメやマンタが優雅に泳ぎ、対照的にマグロやカツオはせわしげに力強く泳ぎ周っている。


ジンベエ
「美ら海水族館」の巨大水槽で泳ぐ「ジンベイザメ」


目玉の「ジンベイザメ」は水槽の端をグルグルと泳いでいるので、巨大アクリルパネルの前でしばらく待っていると同じ風景を何回も見ることができる。 
劇場空間の横には軽食レストランもあり、同じエリアを縦長の水槽でジョッキを傾けながらノンビリ観察できる。ジンベイザメが目の前に現われた時などはスパゲティを頬張り、生ビールを流し込みながらワーキャーキャーと大騒ぎであった。

因みに、遊泳中のジンベエザメは2007年6月に読谷沖の定置網で保護されたという。
大型の輸送用コンテナでえい航され、本部町沖の沖縄美ら海水族館のいけすに移送された。
移送されたジンベエザメは全長5.2メートル、約2トンの雌であり、今まで水族館にいるのは3匹の雄のみであったので水族館は世界初の繁殖を目指すため調査研究したいと期待しているらしい。

尚、沖縄美ら海水族館によると現在、国内の水族館にいるジンベエザメは県内を含め5匹でいずれも雄である。
県外では海遊館(大阪市)とかごしま水族館(鹿児島市)に1匹ずつおり、国内の水族館には雌のジンベエザメはいないという。


館内見物の所要時間はゆっくり歩きながらで1時間程、写真を撮ったり食事をしながらじっくり見てると2,3時間から半日は必要かもしれない。
我等は2時間もいたのだろうか・・、そんなこんな思いを寄せながら水族館を後する、
尚、公園には、その他色々な施設があるようだが、多少の未練を残しながら海洋博公園を後にした。

次回は、世界遺産である今帰仁村の「今帰仁城址」  Part12:(今帰仁城址)へ   沖縄詳細目次


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