世界遺産;宮島・厳島神社 18、世界遺産;厳島神社の概説 「清盛と平家納経」 日本三景の一つ「厳島」(宮島)は、厳島神社を中心とした島全体をいい、 1996年、世界遺産・文化遺産に登録された。 日本三景は、他に天橋立(京都府宮津市にある砂嘴)と 松島(宮城県松島町を中心とした多島海)があるのは周知であるが、 この二箇所いずれも世界遺産登録に動いたが、 現時点では「厳島神社」以外は登録に至っていない。 日本周遊紀行 日本の世界遺産 旅の記録集 山旅の記録集 世界遺産・日光 |
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主題はブログにリンクします 18、世界遺産;厳島神社の概説 「清盛と平家納経」 平家の栄華を今に伝える平家納経 厳島神社には平家の生み出した美の傑作である、 国宝の「平家納経」が伝えられています。 これは長寛二年、清盛が平家の繁栄を願って 厳島に奉納したといわれる三十二巻におよぶ経文で、 制作には一門の一人ひとりがあたりました。 その豪華な装飾は他に比類を見ないもので、 まさに平家の栄華の絶頂を示すものといえます。 現在、厳島神社宝物館に模写が展示されているので、 ご覧になった方も多いと思いますが、 各経文に華麗できらびやかな装飾が施され、 神社に奉納する経文にこれだけの費用と手間をかけるものかと、 あきれてしまう程です。 ここにも、やはり一門の総帥である 清盛の“美意識”が反映されています。 貴族にはないスケールの大きさと、 武士のもっていない華麗さを、 その独特のセンスの中に併せ持っていた。 それが清盛なのです。 平家の全盛時には六波羅や西八条などに 邸宅を構えていた清盛ですが、 六波羅の清盛邸「泉殿」や、福原にあった別荘の「雪ノ御所」も、 おそらく豪奢なものだったことでしょう。 これらは、平家都落ちの際に一門の手で焼き払われてしまい、 現在では目で見ることはおろか、 どこの場所にあったかも定かではありません。実に残念です。 次回、 「厳島神社の三女神」
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