世界遺産;宮島・厳島神社

 14、世界遺産;厳島神社の概説 「付記;毛利元就の厳島の合戦」 

日本三景の一つ「厳島」(宮島)は、厳島神社を中心とした島全体をいい、
1996年、世界遺産・文化遺産に登録された。
日本三景は、他に天橋立(京都府宮津市にある砂嘴)と
松島(宮城県松島町を中心とした多島海)があるのは周知であるが、
この二箇所いずれも世界遺産登録に動いたが、
現時点では「厳島神社」以外は登録に至っていない。



         
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 14、世界遺産;厳島神社の概説 「付記;毛利元就の厳島の合戦」 







毛利元就
















宮尾城(要害山)







付記;毛利元就の厳島の合戦


平平安時代の末期、清盛の時代から遥か後、戦国時代、における毛利元就はここ厳島にて陶晴賢(すえはるかた)と合戦し圧勝します。 有名な1555年「厳島の戦い」です。


陶晴賢は当時この地方を支配していて主君の大内義隆氏を討ち、権力をほしいままにしていました。
毛利元就は、はじめ陶晴賢に従うそぶりを見せるも、やがて絶縁します。
水運の要所である厳島に陣を置く毛利方、そこへ陶の船団が押し寄せます。

陶方はいったんは毛利方の宮尾城(要害山)を包囲したものの、暴風雨の中をわたってきた毛利元就の本体、また小早川隆景の別動隊に攻められ、陶晴賢は敗れて自刃します。

毛利4千対陶2万という戦力差にもかかわらず毛利勢が圧勝するのです。
この戦いの結果、大内氏は急速に弱体化し、代わって毛利氏がその旧領を併合(防長併合)することになります。

そして弘治3年(1557年)には晴賢によって擁立されていた大内義長(大友宗麟の異母弟で義隆の甥、一時義隆の養子となっていた)が自害し、大名としての室町時代に君臨していた大内氏は滅亡に至ったのです。

この厳島の戦いでの勝利が、以降、毛利氏が中国支配に乗り出していくきっかけとなりました。


しかし、この毛利元就が陶晴賢を破った厳島の戦いですが、なぜ戦場を厳島に選んだのでしょうか・・?、
陶の大軍をおびき寄せるのには厳島が適してはいるが、当時の厳島は神聖な土地だったはずです。 ここで戦えば神聖な土地を血で汚すことになるのが明らかです。

にもかかわらず厳島を戦場にするという罰当たりなことが行われたのは何でか・・?、

一般に、神仏の信仰と言うのは、時代によって変化のあるものです。 特に、戦乱の時代と言うのは信仰どころではなかったのでしょう。 
それに毛利元就は心底から神仏を拝む気持ちはなかったからではないでしょうか・・?。

人心掌握の為には時には神仏を利用しますが、元就は本気で神聖な場所とも、罰当たりの場所とも思ってはいなかったのではないかとも推測されます。

さもなければ、毛利元就は厳島は神聖な土地というの承知で、敢えて逆用したのかもしれません。


一部の名将はこういった他人の信心深さを利用して、士気を上げるのに神を利用する例が見受けられますされます。
後年、自ら神と称した織田信長も桶狭間の時には熱田神宮で吉兆をネタに士気を上げています。 
だが一方では、信長にしても神聖な場所であるはずの比叡山や石山本願寺を、理由はどうあれ仏敵として攻め滅ぼしています。


次回、「清盛の美的感覚」




 
        
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