穂高岳登山(17)
上高地から岳沢、過酷な重太郎新道、そして吊尾根と前穂、奥穂高へ



【本文関連情報



穂高岳    穂高岳18       山行記録    旅と山旅    関東百名山    日本百名山  

穂高岳登山各頁へリンクします)
. はじめに 5 岳沢ヒュッテ 10 下山者 15 迷路の前穂 20 単独女性登山者
1 出発 6 岳沢の山小屋 11 水分補給 16 前穂高岳頂上 21 難路・吊尾根
2 上高地→岳沢 7 重太郎新道へ 12 過酷;重太郎新道 17 前穂・北尾根 22 疲労困憊
3 岳沢の河原 8 今田重太郎氏 13 クサリ場 18 同行者 23 南稜の頭
4 岳沢カール 9 カモシカの立場 14 紀美子平 19 吊尾根へ 24 奥穂高岳頂上

(標題はブログにリンクします)



穂高岳登山(17) 「前穂・北尾根」
(画像は和田様、他の方の御提供による、現地イメージ写真です)





吊尾根から望む前穂と北尾根:dh39




涸沢越しに見る前穂と連なる北尾根:dh40




雨は風をともなって、更に激しくなっているようだ。

ある方角から、何やらカラカラと音がした。 
見ると濃霧の中から三人のパーティがこちらの方へやってくる。 
男子2人、女子1人の仲間であった。

肩にザイルを巻き、腰に数個のカラビナを付けている。
登攀グループであった。 

カラカラと音がしたのはガレ場を踏む音とカラビナの鳴る音だった。


【本文関連情報




先頭の男性に、それとなく尋ねてみた。

「お疲れさんです。 北尾根ですか・・?」

「はい、濡れててしんどかったですよ・・!」


三人ともこの陽気で相当なアルバイトをしてきた筈であるが、いずれも笑顔で満足そうである。 
山は相当なベテランらしい。


前穂の北尾根は、準ロッククライムのルートで、アイザイレン(二人以上が相互安全確保のためにロープを結び合う行為。 危険を伴う箇所で岩壁、氷面、雪面等の登降では、安全を確保するために二人以上をロープで結ぶ)して安全を確保しながらの登攀であることは、ある程度承知していた。



ところで、先ほどの二人は男女のカップルパーティと思われたが、気が付いたら其々の単独行者であった。
男は既に出発していたらしく、残された女性が小生の方に向ってきて、

「すませんけど、奥穂はこちらで宜しいでしょうか・・?」、

未だうら若き人であったが、装備は既に山慣れした雰囲気がある。


女性にそう改めて問われると、霧に巻かれた山頂は方位が定かでない。 
それに、はっきりした道標が有るわけではなかった。 

確信があるわけではないが・・、(確信がなければ、行動は厳に慎まなければならない)

「多分、こちらでしょう。 私もそちらへ向いますので、宜しかったらどうぞ」
小生は歩き出した。 

休息中の三人に向って、
「お先に・・、」と声をかけると、

「どちら・・?、奥穂方面だったら、こちらですよ・・!」 とたしなめられた。 

更に、
「この霧の中、このままだと北尾根へ出ちゃう恐れがありますよ。 この天気だと下山ルートとしては困難かもね」 

元より北尾根なんかに向うつもりはないのである。

「あ、どうも。 実は我等は奥穂へ向うところです。 どうも、どうも」
恐縮しながら向きを変えた。

続く・・、


尚、写真掲載の大部は「和田様」、他の御提供によるものです。
和田氏ホームページへ  
http://www.tok2.com/home/pokopoko110/newpage172.html






        

【本文関連情報

穂高岳    穂高岳18       山行記録    旅と山旅    関東百名山   日本百名山

【小生の旅のリンク集】
旅の紀行・記録集
山の紀行・記録集 山のエッセイ
「旅行リスト」
日本周遊紀行「東日本編」
日本周遊紀行「西日本編」
日本周遊紀行 (別URLです)

【日本の世界遺産紀行】 
北海道・知床  
白神山地 
紀伊山地の霊場と参詣道 
安芸の宮島・厳島神社  
石見銀山遺跡とその文化的景観 

ハワイ旅行2007
九州旅行2008
沖縄旅行2008
北海道道北旅行
北海道旅行2005
南紀旅行2002

鎌倉・湘南紀行


「山行リスト」 

立山、剣(天の記)(1971年)
白馬連峰登頂記(2004・8月)
北ア・槍−穂高(1968年)
上高地-岳沢-穂高(1979年)
上高地・明神(2008年)
南ア・北岳(1969年)
八ヶ岳(1966年)
八ヶ岳越年登山(1969年)
谷川岳(1967年)
丹沢山(1969年)
西丹沢・大室山(1969年)
西丹沢・檜洞丸(1970年)
丹沢、山迷記(1970年)
奥秩父・金峰山(1972年)
「上高地雑感」
「上越国境・谷川岳」
「丹沢山塊」
「大菩薩峠」
 


スキーの記録  
「スキー履歴」




inserted by FC2 system